105日 23時大阪発

106日 平湯04:00上高地06:00徳沢07:40新村橋08:15

    中又白谷取り付き09:00F8/14:20奥又白池20:00

107日 出発07:0009:30前穂山頂岳沢12:30

108日 出発07:00上高地8:20大阪18:00

 

メンバー:森田CL 中嶋SL  松田 新谷 小林 迫間

 

105日 

23:00 新大阪発

東京出張帰りの新谷さんは、スーツケース持参で登場。おつかれさまです。

運転は、中嶋さん、松田さん、新谷さん。

わたし(迫間)はほとんど寝ていました。運転ありがとうございました。

 

 

106日 曇りのち雪

04:00 平湯着

駐車場は大混雑の様子。

朝一のバスは絶対無理だろうと思っていたが、

松田さんがタクシー会社と交渉し、上高地まで往復タクシーを利用することを条件で、

車を停めさせてもらう。

穂高を縦走する椿尾さん夫婦と合流し、一緒にタクシーで上高地へ向かう。

 

06:00 上高地着

予想通りすごい人でしたが、タクシーのおかげで予定より早く上高地に着くことができた。

 

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椿尾さん夫婦とはここで別れ、7日に岳沢で集合の予定。

気温はおそらく10℃くらい。

天気はどんよりとした曇り。(予報では晴ときどき曇だったのに・・)

 

08:15 新村橋通過

渡ってすぐ左手にある沢を、登って行く。

40分ほどで、中又白谷取り付き着。

 

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左に雪渓が少し残っている。

右手の草付きを、中嶋さんがトップで登る。

見た目はたいしたことなさそうだったけど、登ると滑るのなんのって。

草を掴みながら登るが、殆どの草が既に抜けていた。

2ピッチで、やっと草付きを抜ける。(ここで約2時間)

 

F3? チョックストーンは、右手の岩の下を抜けて登った。(残置があった)

 

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F7? 左へ、草付きと土のトラバース。

松田さんが確保し、中嶋さんがトップ。

 

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トラバースの後、スラブ帯を少し登る。

 

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14:20 核心部である、F8

 

トップで登る中嶋さん。

岩がそうとうモロいようで、何度も落石があった。

「残置ぜんぜんあらへん!」と言いながら、支点なしで15mほど登る。

さすがにそろそろ・・と思っても、ハーケンはきかず、カーン・カン・コン・コン・コン・・・という音が響き渡る。

やっと見つけたリングボルトは、「割れてる〜!」と叫んでいた。

見ているのもヒヤヒヤ。

 

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途中でザックをデポし、登りきった中嶋さん!!

さすがです。

 

わたしは、途中でザックをあげてもらい、空身でトップロープ状態で登りました。

お姫様登攀ですかね・・すみません。。

 

F8抜けたところからの景色。すでに16:40

14:20から取り付き、全員が抜けるまでに2時間ちょいかかった。

森田会長が、「そろそろヘッドランプの準備しとけよ〜」と。

遠くに常念岳が見えてます。

 

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そこからしばらく登るとスラブ帯に出た。

だんだん暗くなってきて、ヘッドランプ着用。(日の入17:20

そんな難しい壁ではなかったようだけど、落ちたらヒューーーーーーンってところ

なので、『確保なし、暗い』っていうだけで、けっこうなプレッシャーになって

しまいました。

 

そんなわたしに対し、

ザックを上げてくれたり、お助けロープだしてくれたり、

先に登って持つところや足を置くところを指示してくれたり、

みなさん、サポートしてくれました。感謝です。

 

19:00 ついに雪がチラチラし始めた。

が、興奮してるからか、そんなに寒く感じない。

 

「このあたりでビバーグするか?」という話も出たが、

「しかしここは危険や」

とかなんとか言いながら、もうしばらく登ると、

一番前を歩いていた中嶋さんが振り返り、「着いた」と一言。

うれしい!

 

20:00 奥又白池着。

 

雪がチラチラしていた。

急いでツェルトを張り、ご飯を食べて寝ました。

夜はずっと小雨でした。

 

 

107日 雲り時々晴

05:30 起床

雨やんでます!

紅葉きれい!!明神岳に雪ついてる!

 

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07:00 出発。

当初の計画では、ここから北尾根で前穂に登る予定でしたが、

混雑を予想し、A沢から前穂に登ることに。

 

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だんだんバレ場にかわる。

足場はどんどん崩れていくけど、大きな落石にはならない程度の傾斜。

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ガレ場を登り詰めていく。下に奥又白池が見えます。

 

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09:30 前穂山頂

ここまでくると、一般登山の人にも会う。

でも、3連休なのに思ったほど多くない。

 

聞くと、稜線で雪が積もったため「アイゼンのない人は山に登らないように」と

言われたそうです。

しかもアイゼンもきかない雪なので、多くの人が下山したんだとか。

岳沢で集合予定だった椿尾さんも、下ったとのこと。

 

森田会長が「まだ時間早いから、奥穂〜ジャンダルム〜天狗沢〜岳沢いく」と。

わたしは、下りのふんばりがきかなくなり、天狗沢の下りまで体力持たなさそうだから

「先に岳沢行って待っててもいいですか?」ときくと、

「オレも」「わしも」と、

森田会長、中嶋さん、小林さんが付き合ってくれました。(笑?)

松田さん、新谷さんは、ジャンダルムへ。

 

12:30 岳沢着

ちょっと上は、すっかりガスの中。

岳沢は、もっと混雑してるかと思ってたけど、そうでもなかった。

しかし小屋(トイレ)が遠いのが難。

 

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それから4人で小屋へ行き、ビールで乾杯。

私以外の3人はよく飲むので(!)日本酒くぴくぴやってました。

5時前、松田さん新谷さんが岳沢着。

「なんも見えへんかった」らしいけど、まだまだ元気いっぱいでした!

 

その後テン場に戻り、ご飯食べてたら、横のテントの人達が、

「これから宴会やるので騒がしくなりますがすみません。よかったら参加してください」

えっと、それって、うるさくなることは決定事項なんですか・・?

 

その後、山の歌が。

それがなかなかいい歌声で、聞き入ってしまいました。

「アルプス一万尺」や、山の男がどうのこうの〜ジャンダルム〜

テントが隣だったので、会話も丸聞こえでした。

 

山の歌が終わった後は、歌謡曲がスタート。

歌詞カードも持参していたようで、「はい3ページ、翼をください!」とか、

いつも山で歌ってるんでしょうね。

 

だんだんお酒が回ってきたようで、声も大きくなってきた。

ウトウトしてたころに、誰かが下山してきた(たぶん20時前)

「小屋どこですか?わからないんです!!!」

○○さん!○○さん!こっちこっち!!!」大声で女性。

「小屋まで案内しましょうか〜?」と、大声で答える男性。

 

嵐が去り、またウトウトしてたら、また別の男性が下山してきて、

そしたらお酒の回ってる人が、

「ひゅー!お疲れさん!」

「どこ登っとったの?」

下山者は、静かな声で回答したあと、小屋の方へ。

奥又から北尾根に行ってたそうです。

 

その後宴会はお開きになったが、テントの中で「カレー食うかな?」と、まだ騒いでいる。

 

21時頃、

「いい加減にしてください!もう9時ですよ!」

と、他の方に注意されてました。

 

静かになった後は、そのまま朝までぐっすり眠りました。

 

 

 

108日 快晴

ツェルト凍ってました。

奥又よりも、夜は冷えたようです。

 

07:00出発

 

超快晴!

 

↓岳沢から見えた乗鞍岳

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08:20 上高地着 

タクシーで平湯へ。

バスターミナルの上の、アルプス街道平湯で汗を流しました。

 

お昼に平湯を出発し、新大阪には18時着。

渋滞にはあまりひっかかりませんでした。

帰りの運転も、中嶋さん、松田さん、新谷さんでした。ありがとうございました。

 

 

まだまだ自分の力不足を実感しました。

みなさんのサポート、ありがとうございました。

これからはもっとがんばります!

 

文章/迫間