2015.11.7 御在所岳 前尾根

メンバー: 中嶋L、小林SL、松村、松並、難波、近藤、川平 ※敬称略

 

11/6()

22:00 JR住道にて合流し松村さんの車で出発。翌1:00過ぎに鳥居道園地に到着。

駐車場でテントを張り先ずは祝杯!ただ明日の事もあり、約1時間程で宴会もうち切り、2:30には就寝。

11/7()

5:30起床。昨夜少し雨が降ったらしく、フライと地面が濡れている。

元々はひょんなことから近藤君と2人で御在所に行こうとしていたが、事前の堡塁岩での練習で自信が持てず、小林さんからの助け船もあり、皆で行く事となった。

川平・近藤ペアで先頭。更に川平オールリードと当初2人で行こうとしていた状況そのままで挑むという企画に自然と緊張感が増してくる。

だんだんと白み始めた空を見つつ、今日は何とか天気がもって欲しいと願う。

取付きまで先頭の難波さんのペースが早過ぎて、大量の汗が噴出。汗冷えと体力温存の為、難波さんには悪いが途中からはペースを落として歩く事とした。

途中、道を間違え、引返す際に浮き石が崩れ転倒。太もも強打したものの、骨には異常無く何とか歩け、取付きに到着。

先行2パーティが取り付き中だった為、準備をしながら順番待ち。

1:川平、近藤ペア

2:松村、松並ペア

3:中嶋、小林、難波組の3組で登る。

P7 ノーマルルート

 

1P目 クラック X

ルート図では今日の核心()のはず。若干被りぎみのクラック。You Tubeで何度も確認し、堡塁でも予習してきた甲斐あり、それほど難しくも無くあっさり抜けれたので若干拍子抜けの感があった。

トポでは残置ハーケンが2箇所あるが今は無く、NPを支点にする必要がある。終了点では先行パーティが詰まっており、少し待ってピンを切る。

2P目はU〜Vレベル。

P6 リッジルート W

面白そうなチムニールートと迷うが、ザックを背負ってあの狭さは厳しいと判断。

過去小林さんも苦労した話しを聞いていた事もあり、す素直にリッジルートを選択。

特に厳しい所も無く、難なくチムニーの頭上に。

すると良いぺツルが打ってあるので、ついついそこをビレイポイントとしたが、あと2m程の壁を上がればそこにも良き終了点があり、ビレイはそこですれば良かったと後悔。そうすれば時間短縮が出来たはず。

P5 北谷側 凹角ルート W

ノーマルルートはVであり、変化のある凹角ルートを選択。ただ取付きが分かりづらく右往左往。

ここで3番手の中嶋さん達にも追いつかれ、彼らはノーマルルートから、P4北谷側へ抜け、ちょろちょろしている我々をあっさりと抜いていった。

P4 藤内沢側 すべり台W〜X

 

1P目 下部はレイバックW

どこかのおじさん2人がトップロープを張ってレイバックを練習中だったが、どうしてもそのルートは行きたくて、申し訳無いが道を譲って頂く。

だがこれがなかなか難しくとてもWとは思えない。おじさん達からも色々とアドバイスを頂くが簡単に突破出来ず、そのうちに両腕パンプしかけ、たまらず強引にカムを噛ませてA0で登る事とした。

自分にとってはここが本日1番の核心だった。次回があれば必ずリベンジしたい。

ビレイ中は何度もロープがピンピンに張る。近藤君もレイバックには相当苦労しているようだ。

下ではおじさんや松村さん達の「あーだ、こーだ」とアドバイスが鳴り響いている。(あとで聞いた話しだが、松村さん達もかなり苦労したらしく、グレードの信憑性は疑いたくなる)

2P目 上部ルートX

下部のレイバックを過ぎると高度感のあるスラブ。まさにすべり台的な感じでテンション上がる。最近高度にも慣れてきており、実は特に怖さは感じず、逆に気持ちがいい!

X級となっているが、それ程厳しさを感じないまま終了点に到達。ピンを色々探すが錆びついたリングボルトが2つあるだけ。他には適当なものが無く、仕方なくそれを使いビレイ。

下を見ると中嶋さん達は既にP3手前で休憩していた。

自分達のP4終了と同時に入れ替わる様に彼等は出発。時計を見ると11:45でもあり我々も軽めの昼食を取る事とした。

程よい風が吹き、少し火照った身体をクールダウンするには丁度良かった。雨も降らず良いクライミングが出来ている事に感謝。

ただ近藤君を見るとズリ落ちたのが原因か、くるぶしからは血が噴き出ている。まだあるけど大丈夫かな?

P3 スラブ

1P目 U〜Vレベル?

2P目 Wのスラブ〜最後にクラック

特に終了点近くのクラックはいやらしく、手のグーが決まらない幅。色々試行錯誤した結果、フットジャムをキメつつズリズリと登る感じがいいかも。

なので足が痛いが、その痛さをこらえつつ最後は這い上がる感じで頑張る。

P2 やぐら W

 

いよいよ最後のやぐらに到着。既に中嶋さん達が登っていたので軽く水分補給しつつ休憩。

綺麗なクラックなので記念に写真を1枚パチリ。垂直の長いクラックは高度感もあり楽しい。核心は上部クラック抜けたあとのダッコちゃんぽい部分。

高度感ある中で外側に身体を出しつつ岩を抱っこする感じだが、ホールドがなかなかみつからず、少々焦ったが奥の方にガバがあり何とかクリアした。

下を見ると既に他パーティの方々も詰まってきていた事もあり、終了点に到達後、感慨にふける間も無く、いそいそとビレイ支点の構築。

近藤君も登ってきたところで、お互いの健闘を祝し握手を交わすが、直ぐに懸垂で下降した。

松松ペアも終わり、下降ルートから一般登山道を通り、藤内小屋〜駐車場へ向かう。

クライミング後は、湯の山グリーンホテルの日帰り温泉に浸かりさっぱりとする。

今回で2度目だがここの露天風呂は趣きがあり、なかなかgood

夕食は餃子の王将。中嶋さん達といると何故か王将が多い気がする。まあ嫌いじゃないけど…

当初はオールリードでどうなる事かと思えたが、結論から言えば非常に楽しく、充実したクライミングでした。

一部A0もありましたが…

もっと練習をして、次は中尾根にチャレンジしたいと思う。

最後に松村さん、大阪-御在所の往復の運転、本当にお疲れ様でした。感謝です!

 

文章 川平  /  写真 近藤・川平