山行記録: H27年春合宿 剱岳

山行期間: H27年5月1日〜4日

メンバー: 大内、大内()、松原、松村、八馬

 

5月1日 22時にJR吹田に集合 2215分出発。

 

5月2日 晴れ

3時15分 立山駐車場に到着。5時まで2時間ほど車の中で仮眠に入るがなかなか寝付けず。

5時     起床 朝食にパンを食べ、出発の用意をする。

6時55分 ケーブルカーに乗り立山高原バスで約1時間移動する。称名滝や雪の大谷が見れたのはよかった。

7時55分 室堂に到着。サングラス、日焼け止め、スパッツなどの準備をする。

8時20分 室堂発 今年は例年になく雪の量が少ないみたいで、その言葉を聞き少しガッカリした。

9時05分 雷鳥沢キャンプ場近くで前発隊で下山途中の川平さんと松波さんと偶然出会った。二人ともすごく日焼けしていて見るからに痛そうだった。

1030分 剱御前小舎に到着。剱沢の小屋は営業していないとの先の2人の情報で、各自ビールなどを購入。

1120分 剱沢キャンプ場到着。先発隊で残っていた森田さんと合流する。

前発隊がテントを持ち上げ、残しておいてくれたので荷物をテントに入れ、夕食の時間まで話をしたり景色を見て過ごした。

しかし時間があまりにもあり過ぎて、暇になった私は剱御前小舎まで行ってそこからシリセードならぬスコップで滑って下ると面白いかなと思い、

みんなを誘うが誰も来ないので、私一人で行くことに。

それならついでに、と森田さんに頼まれた日本酒を購入することに。

さて、いざスコップで滑ってみると全然滑らなかった。御前小舎まで登りながら、滑らないのではとは思っていたが、ここまで滑らないかと正直がっかりした。

1900分 夕食。私が1日目の食担。メニューはカレー。自分では味が薄く失敗した感があったがみんなの表情はふつうだった。

食事を終え明日の打ち合わせ。天気予報では4日の天気は悪くなるとのことだったので、

元々の剱沢からガンドウ尾根、2555mピーク、北方稜線を経て剱岳本峰。

その後、別山尾根経由剱沢へ戻る、というルートから源次郎尾根へ変更になった。

2100分 就寝

 

5月3日 晴れ

3時 起床。みな無言で急いで寝袋、シュラフカバーなどをしまう。

3時20分 朝食 雑炊を食べる。毎回のことだがアルファ米の味になかなか慣れない。しかし食べないと後でバテテしまうのでガッツリ食べる。

4時40分 出発。いつものことながら緊張で吐きそうになる。私がトップを行くことに。

順番は松原、松村、大内、 八馬、大内()

取り付きに早く着きたかったのでペースを上げるが、後ろが付いて来ていなかったことに気づかず、大内さんから待つよう指示される。

5時20分 平蔵谷に取り付き登っていくも、時々現れる尾根へのルンゼに雪が少なく、なかなか取り付くことができない。

下部の方で取り付けそうなところがあったので、一度少し谷を戻り取り付くが藪が多く、時間がかかるとリーダーが判断しそこは下りる。

再び平蔵谷を登ること2時間、標高2370m付近から尾根に取り付き、雪稜と岩稜を登り、8時00分稜線に出る。

一気に景色が広がりテンションが上がる。

ここで大内さんからロープを預かり、ロープが必要なところは大内さんと相談して出すよう涼さんから指示が出た。

そこから稜線を歩き、一峰の下りでロープを固定、カラビナスルーで下りそこから簡単な岩登りをし、二峰に到着。

懸垂下降ポイントでは前に2パーティーがいたが、すぐ前のパーティーが写真の撮り合いやロープ操作でもたつき結局、1時間ほど待った。

懸垂下降後、急な登りが続くが頂上が見えていたのでテンションがあがり、

登りのペースも上がってしまい後ろが遅れていることに気づかず大内さんからもっと全体に気を使うよう指示を受ける。

1130分 剱岳山頂。各自写真を撮るなど休憩をしていると別のパーティーが声をかけてきた。

よく見ると檜垣さんだった。すごい偶然だった。檜垣さんは労山の人と馬場島から登ってきたとのことだった。

1200分 下山開始 一般道の鎖場を下り、1320分前剱に着く。

急な斜面をバックステップで下るが薄い手袋だけだったので手が冷たかった。

一服剱に着き、先頭の私がルートファインディングを間違え登ってきた道を少し戻る。

その後テント場までもう少しだったが剣山荘で休憩し、1505分テント場へ戻る。

テント場に戻ってからテントの中でビールで乾杯し1900分夕食開始。

夕食は松村さんの担当でペペロンチーノだったが、パスタを茹でる時の水が少なくグチョグチョのカルボナーラみたいになり、味は良かったが見た目はよくなった。

横にいる松村さんを見ると失敗による緊張?からか、額からすごい汗をかいていた。

2100分 就寝

 

5月4日 小雨 ガスで視界悪い

4時00分 起床

4時20分 朝食 担当は松村さん、キノコリゾットだ。コンソメがきいていてチーズとキノコのバランスも良く美味しく、ガッツリ頂いた。

6時05分 出発 剱御前小舎を出発した直後、松村さんと八馬さん、涼さんと離れてしまった。

大内さんと少し待つが3人が来る気配がなく少し戻るが誰もおらず。

別ルートで下っている可能性があったので、その方向へ下ると3人がいてほっとした。

そこから雷鳥沢キャンプ場、みくりが池温泉、室堂駅へと進み、1020分立山駐車場に到着。

下山後は、その後つるぎふれあい館アルプスの湯(大人610)でリフレッシュし1900分JR吹田駅に帰着。

 

感想

今回の合宿は3回目で1回目、2回目が雨で駄目になったので今回は雨が降らないように祈っていたが後半、雨になりルートが変更になり少し残念だった。

しかし初めて剱岳山頂に立てたことはよかったが初めてのアルプスでのバリエーションルートだったので行くまでどんな感じなのか分からず不安だった。

技術面では大内さんにも言われたが全然駄目だった。

ルートファインディング、パーティーのコンディションや体力の把握、視野を広げて見ること、雪面の歩行など、多くの課題の残る合宿となった。

今後は今回のことを忘れず、日々努力していかなければいけないと感じた。しかし、トップを行かせてもらったことはありがたいことだった。

 

文・写真 松原



出発                 雷鳥沢キャンプ場ですれ違った川平さん、松並さん


剱沢キャンプ場でのひなたぼっこ    剱沢から平蔵谷への雪渓


平蔵谷下部の小ルンゼ この上、藪がひどかった   再び平蔵谷を登る


雪渓を抜けて尾根に取り付き岩稜を登る    一峰からの下り


  剱岳山頂