平成27年春合宿 剣岳後半組 総評

期間 平成2752()4()

メンバー:大内() 大内()(SL) 松原 八馬 松村

 

当初の計画では剣沢BC〜近藤岩〜ガンドウ尾根〜池の平山〜三の窓〜本峰〜別山尾根〜

剣沢BCを1ビバーグで回る予定だったが4日の天候悪化が懸念された為、源次郎尾根登攀に変更した。

個人としては剣沢に入るのは2011年の春以来だったが、今年は今までに無いほど雪が少なかった。

谷筋の雪は多いが稜線付近では地面の出ている所も多く、まるで初夏の様だった。

合宿期間中も気温が高く異様な感じがしたが、その分行動はしやすくインナーグローブ

だけでも充分だった。しかしこれはあくまでも例外で、GWの時期中の3000m級の山で

あれば、一度天候が崩れると真冬に逆戻りすることを覚えておいてほしい。

1. 体力面

これはいつも言っていることだがまだまだ充分とは言えない。

今回は荷が軽かったので まだ良かったが、ややもするとトップとラストの距離が開いてしまいパーティーとして のまとまりが無くなってしまう。

トップを歩く者はその辺りの注意が必要。

2. 技術面

荷が軽かった分を差し引いても雪上歩行やバックステップの下降には上達を感じられるようになったが、

雪の状態(春特有の腐れ雪やシュルンドの通過など)に応じたアイゼンワーク、ピッケルワーク、ルートの取り方等に問題あり。

ただ、これは実際の雪山で経験を積んでいく必要があるため今回の山行で注意されたこと、感じたことを忘れないようにして自らのスキルアップを図ってもらいたい。

二峰の懸垂地点では、みなスムーズに確保器のセットができ下降できた。

ガチャ類も登攀ルートを考えて1パーティーに必要な種類、数量を計画書に記入しているので必要以上に持ってこない事。

過不足や不安があると思ったら事前に相談する事。

3. 生活面

テントでの生活にはだいぶん慣れが感じられるようになった。

トイレットペーパーの取り扱い等、基本的な事を注意された者もいたが、

荷物のまとめ方、火や鍋の扱い方などよく出来ていたと思うが現状に満足せず他人のいいところはどんどん盗んでいくように。 

又、食事は明日への大切な活力源だ。春の雪はゴミやホコリが多いので深く掘った雪を取り、しっかりろ過をしてきれいな水でおいしい食事を作ろう。

 

春の源次郎尾根だったが快晴の中、本峰を踏めた事は今回の参加メンバーには良い経験になった事と思う。

また、事故無く合宿を終えることが出来てリーダー、サブリーダーのスキルアップも出来たと思う。各自この経験を次に活かせるように工夫してほしい。

記 大内