チンネ日嶺(北条・新村)ルート

メンバー/森田 吉田

2016/8/10/曇り

 

中央チムニー取り付きより右10M程のジェードル状のクラックより登攀開始。

1P

ジェードル状をステミング交えながら登り、小さなスタンスにてジッヘル。支点は甘い。カム使用可。

25MV+

2P

本来のラインは右上して行く、我々はそのまま直上快適なフェースクライミングだが、力量の差は歴然A0にて突破かなり悪い。バンド状のスタンスにてジッヘル。相変わらず支点は甘い。気持ちいい高度感が続く。

35MW+A0

3P

悪いハーケンに導かれ直上、中央バンドが近くなるにつれ岩がもろくなりだす。割と快適なフェースもろい岩、甘い支点、日本のアルパインだ!中央バンドにてジッヘル。

40MW+

4P

踏み跡を100M程登りGチムニーより取り付く。通いなれたGチムニーをぬけ右にトラバースをせず左上に入って行くがかなり悪い。結局A0とシュリンゲアブミにて乗り切る。40MXA1

5P

ジッヘルプンクトよりの高度感は中々のもの若いころの高揚感を思い出す。ルートはますます悪く支点は甘い。しかし、岩は快適。この矛盾して空間を登る楽しさ、怖さ、これぞアルパイン!吉田はショボーイ支点にてテンション確保オソロシヤー!

35MWm+

6P

傾斜の強くなった壁をなおも直上、最後の医大フレークは完全に浮いており、ロシアンルーレット状態で冷汗ものだった。頂上の10M程左に出て終了。

30MW

「チンネ」と言えば左稜線と言われる昨今だが、この正面壁にはまだまだ面白いラインがあり、今の道具、技術を使えばもっと自由なルート図に惑わされない自分たちだけのラインが引ける。そんな可能性が眠っている数少ない岩場だと思う。自分のスキルを上げるのに良いゲレンデだと再確認をした。

文章/森田