8/11-12 四国・東赤石山系・床鍋谷、西種子川 メンバー/小林、中嶋、岳友

 

8/11 床鍋谷 8:00入渓、11:35登山道合流、1205権現越、14:00床鍋登山口

本当は木曽駒の正沢川細尾沢の予定だったが、コロコロ変わる天気予報に悩まされ、出発当日の夜に代替案の四国の沢に決定。

8/10 22:30 江坂発。

途中事故渋滞に巻き込まれ、すっかり明るくなった5時半、床鍋登山口に到着。

アブの攻撃を避け、レンタカーの軽の中で3人縮こまって仮眠。

今回は4年ぶりくらいに車を運転したので、よっぽど疲れたのかイビキをかいていたらしい

で、7時頃起きる。初日は床鍋谷。トマの風編著「ヤマケイ入門&ガイド・沢登り」の遡行図にある入渓ポイントと思われる床鍋の橋の車で移動。

その遡行図にある「P」の場所は思い切り民家だったので、橋近くの道の端に駐車。

 

 

準備を整え、8時、橋のたもとの階段から早速入渓~

こじんまりした沢で、巻きは一度もなかった。(あれ、一度だけあったかな?なぜかコードが張ってある巻き道。翌日の間違いか記憶があいまい。)

途中、ロープ一回出したけど、出すほどでも無かった。

最後の2段大滝40mも、登れるか偵察のつもりがそのままスルスル登ってしまい、写真を撮り損ねてしまったほど。

そこそこ慣れたメンバーなら全ての滝をフリーで登れる。

前夜発で寝不足の身体の足慣らしにはちょうどいい感じだけど、大阪周辺にもこのくらいの沢ならたくさんあるし、ここだけ登りに大阪から来るほどでは無いかな~

中嶋さんは釣りをすると意気込んでいたが、食べられそうな魚は一度も見なかった。

代わりに蛙を3匹ほど見かけた。服部文祥のように捕まえて晩のおかずにしたろかと思ったけど、都会っ子の私には手づかみする勇気は無かった

昔は実験でカエルの解剖したものだけど、まじまじ見ると気持ち悪い

 

 

 

 

 

 

最後は赤木沢っぽい明るい開けた渓相になり、11:35、沢を横切る登山道に合流。ドロドロのツメが無いのは有難い。

東赤石岳まで歩こうかと計画していたが、ひとりは歩き用の靴を忘れ、ひとりは靴下を忘れ

なので、遡行終了点に荷物を置いて稜線の権現越までで我慢しておく。

笹で覆われた風通しのいい場所でしばし和んで、一般道で下山。

荷物を置いた場所を通り過ごしたのではと若干ウロウロしたが、14:00に床鍋登山口に戻り、少し歩いて駐車ポイントまで。

朝と同様、大量のアブに襲われ、3か所ほど連続して咬まれた。ヒルはいなかったが、アブは痛いし腫れるので本当に憎たらしい。

松村さんのようにピッと捕まえて羽むしったろかと思ったけど、都会っ子の私にはその勇気は無かった。まじまじ見るとデカくて、なかなかの迫力

ここから道の駅マイントピア別子まで車で約1時間。500円と今どき良心価格の風呂に入って、新居浜市内まで15分ほど。

食事は準備してきていたので、スーパーマルナカで酒だけ買って、そこから10分ほどの新居浜市民の森キャンプ場へ。

炊事棟、トイレ完備で無料!便利だが、日が暮れるまでは暑すぎて寛げなかった。

結局、虫取り家族が来たくらいで後は貸し切り。テント張ったが、私は暑すぎて外で寝た。

蚊取り線香のおかげか虫には刺されなかった(と思う。沢であちこち刺されたのでよく分からない)。

 

 

8/12 西種子川 7:25魔戸の滝遊歩道入り口、8:00魔戸の滝の看板、8:108:30入渓ポイント、13:00-13:30作業小屋後(遡行終了)、17:10魔戸の滝遊歩道入り口

8/12 5時過ぎに起床。朝食食べて6時過ぎに魔戸の滝に向けて出発。

途中で通行止めと聞いていたが、道は悪いものの、軽でも遊歩道の入り口(魔戸の滝の看板とトイレ有)まで行けた。

テントが二つ張ってあり、焚火の跡と飲み散らかした残骸があった。

(なかなかの飲み散らかし様だったので、前日に登った人かと思ったが、下山後、その車はまだあったので、私たちの後に登っていた人と思う。)

 

「駐車ポイント」

 

看板のある遊歩道に入り、5分ほどで魔戸の滝の展望ポイント。

当然これは登れないので、そのまま踏み後を辿るがなかなかの急登で汗が噴き出る。

早く入渓したいが、沢に下りる分岐となる看板がなかなか出てこない。

出発から約30分、急登を登り切って尾根に出たところで、ようやく看板発見!

「魔戸の滝」の方向への踏み後を下っていくと、すんなり沢に下りれた。

 

「魔戸の滝」

 

「分岐の看板」

 

雨降りだすが、空は明るいので天気雨。すぐに止むでしょうと、830入渓~

前日の床鍋谷より川が太く、滝も迫力があるものが多い。よって巻く滝も多いが、いずれも巻き道は分かりやすく、悪くも無い。

単調なゴーロ歩きは全く無く、深い釜を持つ滝、ゴルジュにナメと滝の連続!渓相豊かで全く飽きない。

昨日のように全部の滝が登れると体が冷えるが、今日は適度に巻きが入るので、体が温まっていい感じ。

西種子川は巻きとゴルジュが多いと聞いていた。

巻きは嫌いだし、ゴルジュも暗くてあまり好きでないので、正直、あまり期待していなかったが、床鍋谷より断然面白い!

数か所、お助け紐は出したが、ロープを出すことはなく、遡行終了ポイントの作業小屋跡(石垣とトタンの残骸が残るのみ)に入渓から4時間半の13時に到着。

6時間と見ていたが、早めに着いた。が、下山が非常に迷いやすいらしいで、油断は禁物

 

 

 

 

片付けして13:30に下山開始。作業小屋近くの石積みの階段から踏み後を辿る。

しばらくはそこそこしっかりした踏み跡が続く。

作業用のピンクリボンに惑わされてはいけないと聞いていた。

確かに小1位時間歩くと、右に行く尾根上にピンクリボンが大量に付けられていた。

ここは騙されずに山腹をトラバースしていく。が、途中、涸れ気味の沢を渡った辺りで、急に踏み跡が途絶える。

右下にリボンが付いているが、沢に下りて行ってしまいそう。正しくはトラバースして若干登り返すはず。

中嶋さんがダウンロードしてきた山と高原地図とGPSによると、めざす下山道はもう少し上のような。

登り返そうとしていると上から人が下りてきた。

その2人も迷っているようだが、下の方に道を発見したというので付いていきそうになるが、やはり沢に下りてしまいそうなので、登り返して、踏み跡を発見。

正規の道に戻る。しばらく行くと目印の小屋の残骸が見つかり、ひと安心。

ここからまた道が不明瞭だったが、弱い踏み跡をたどると次第に道がしっかりしてきた。

中嶋さんのGPSによると少し登山道とずれているようだが、GPSがずれているのか、地図の破線(=下山道)がずれているのか

踏み跡を信じて下ると、ようやく朝遠った分岐点の看板に出た!

あとは20分ほど下るだけ、とすっかり安心しきってピンクのリボンを目印に下るが、なんか朝と違う感じ。で、なぜか林道に出てしまった

最後の最後で迷うとは。林道沿いを行くと大分遠回りしそう。

途中、林道から山の斜面に向けて白いテープが出てきたので、これを辿れば登山道に出るかと思ったが、また途中で途切れる。

結局、GPSを頼りに道なき道を行って、車道が見えるくらいのところで遊歩道に戻った。

迷わなければ2時間半で下山できると見ていたが、結局3時間40分掛かった。沢は本当に下山核心だ

今回の下山道は踏み跡が多すぎて、それもかなり近いところにそれらが走っているので、読図だけではすぐに間違えているとは気付かない。

GPS様様だった。下山が迷いやすいルートではGPSとバッテリーを必ず持っていくようにしようと心に誓った

それにしても、なぜにあんなに色々な印があるのか!古い赤テープもあるが、多いのはピンクリボン。

ピンクリボンの全てが間違っているわけではないのでややこしい!沢自体はとてもいいのに、この下山道だけが残念。

その後、市内で風呂に入って、マルナカで半額になってた刺身やら総菜やらを買って、今日も市民の森キャンプ場で宴会。

昨日の炊事棟近くはツーリングのおっちゃんが居たので、高台の東屋を使ったが、これがまた快適。

この日も私はテントではなく、東屋の中で寝た。

翌日は、せっかくなので四国巡り

香川でうどん食べて(しょっぱくていまいちだった)、こんぴら参りして(灼熱の中、1358段の階段は沢より疲れた)、

徳島で徳島ラーメン食べて(美味しかった)、ちょうど開催中の阿波踊りを見物して(N嶋さんはものの数分で飽きていた)、そろそろ帰りますかなと帰途。

帰りも2時間ほど運転し、淡路島制覇!ジャンクションも何とかこなし、気付けば神戸に突入。

このままPAが無ければ下道を走らなければならないと、恐怖に怯えていたら、何とかひとつありました~

運転を代わってもらい、無事、おうちに帰りましたとさ。楽しい夏休みをありがとう。

 

装備:30mロープ(一度使っただけ。そこも無くても行けた。30mで十分と思う。)

風呂:初日はマイントピア別子(入浴料500円)、市内から15分ほど。

2日目は市内にある新居浜温泉ナパス(入浴料550円、シャンプーや石鹸は無いので注意)。

宿泊:市内から10分ほどの新居浜市民の森キャンプ場。炊事棟、トイレ完備。テーブルや東屋もあり、空いているし快適。

しかも無料!魔戸の滝の入り口でもテント張る場所有。

 

記録/小林