| 上古川本谷(阿古滝) |
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| 2018’8月4日〜8月5日 メンバー:松村、椿尾、藤本 |
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| 8/3 21:00に住道駅に集合し、前乗りで上多古川本谷へ |
| 上多古川に沿った林道に入り、最終まで突き当たるとゆったりと車を切り返せるだけのスペースがあり |
| 先着がいなかったので、ここで駐車し仮眠をとることに |
| (Uターンスペースになっているみたいなので、先着がある場合、途中の林道脇で駐車) |
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| 8/4 6:00起床し、準備を整え竹林院谷を遡行予定で7:00過ぎに出発する。 |
| 駐車場所は矢納谷と本谷の出合で、登山道を本谷側に歩いていくとすぐに |
| 天竜ノ滝が出てくる。ここは登れないので大きく右岸巻きし入渓 |
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| 直登出来る滝は直登し、泳いだりへつったりしながら進んでいくと |
| 幻想的な幸次郎窟に素晴らしいゴルジュのなかにしばし身を置く三人 |
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| 幸次郎窟の静穏なたたずまいの中に、懸かる滝の音は話し声を遮るも |
| 決してうるさくなく、もうここでいいかなと思わすような別世界がそこにはありました。 |
| 幸次郎窟を後にし、少し戻りこの大きなゴルジュを高巻きする |
| 巻き道はしっかりついているので、迷うことはないがあまり良くない |
| 慎重にバイルを駆使しながら、トラバース気味に出来るだけ低く巻いていく |
| 巻きの途中で上から見る幸次郎窟も、太陽の日が差し込み深い青と黒い岩肌のコントラストが美しく |
| 不安定な場所ではあるが、振り返り一見の価値あり |
| 高巻きが終わるとまたすぐに小滝、ナメの連続で、そこころには陽が差し込み |
| より美しく渓谷を彩るようになる。 |
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| その後、煙突ノ滝を松村リードで登攀 |
| 滝の左側を最小巻きの感じで |
| 直上し、ハーケンと立木で支点をとる |
| 滝の落ち口すぐ上あたりで、確保する |
| カムはセット出来るところがなく |
| 下部の岩部分はハーケンで支点 |
| 上部は木の根や立木で支点 |
| よく見ると手足はあるが、苔むしてるので |
| メンタル共に不安定であった。 |
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| 煙突ノ滝を超え、多治良淵へ行くまでは |
| 小滝登攀に巻きを加え、次々に出てくる |
| 美しい景色を見ながら遡行を続けると |
| トトロの木と勝手に名付けた可愛い岩と苔と樹木のコラボを過ぎると、目の前に多治良淵が出てきた。 |
| 個人的には今回の遡行でこの景色が一番好きだ、幼少の頃の四国の川遊びを思い出させてくれる。 |
| そう物思いに耽っていると、藤本っちゃんが滝の直下まで泳ぎだし滝横に取付いた。 |
| その後戻ってきた彼は、俺に行って来いという・・・ザックとヘルメットを下ろし泳いで滝横でポーズだけの |
| 予定だったが見上げると直登出来そうじゃあーりませんか! |
| 最初緩やかなスラブになっているので、落ちてもこの深い壺だなと思いスラブ部分を登りルートを探る |
| ラインが見え登れるとアピールし、帰るのは嫌だったのでザックとヘルメットを駄々を捏ね |
| 後輩の藤本っちゃんに持ってきてもらう。椿尾さんも合流して登攀開始 |
| 藤本っちゃんが行きたいというので、言い出しっぺだが行ってもらうことに |
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| 多治良淵 斜滝2段15m 藤本リード |
| 離陸直前でカムで支点を取り、核心直下トラバース前で苦労しながら2発目のカムで支点をとり |
| 見事、トップアウトする。最後の出口は転がり込むように乗越しのナイスリードでした。 |
| ここを直登してるネット情報はないし、書籍でも高巻きになっている。 |
| 泳いで取付くのが嫌でなければ、直登できる滝でした。 |
| 後は幕営予定地の二俣へ、自然と戯れながら歩を進めるだけ |
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| 15:00幕営地の本谷と竹林院谷の出合二俣へ到着 |
| 藤本っちゃんの購入したばかりのタープを張り、薪集めに夕食の準備 |
| 夜の食担は藤本、メニューはカレーに焼きそば、手作りパン?、激うまソーセージ |
| カレーは米からの飯盒炊きでセットしてる間にパン作りを開始 |
| 粉を混ぜて水で溶き、こねくりまわして固いだの、やらかいだの言ってるうちに |
| 米の事はすっかり忘れ、気づけばまわりはコゲコゲに、それでも炊いた米は旨く、カレーはレトルトでも |
| 旨かった、焼きそばは特製(自宅配合)の醤油焼きそば、具は入ってないものの |
| これはバッチリでカレーの後に3人でそば6玉をたいらげました。 |
| 手作りパンはというと、こねくりまわした挙句、火力の調整やらなんやら文句を言って |
| 散々な出来にこれは多くを語らずとも良かろう。 |
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| 食後は焚火を囲みながら、男三人酒を飲みながらしばし談笑(内容は割愛) |
| 次の日のコースは竹林院谷を詰める予定でしたが、山上ヶ岳の宿坊直下に抜けて |
| あまりきれいじゃないとの話もあったので、朝ゆっくり出発で阿古滝経由で下山とし就寝 |
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| 8/5 6:00起床 今日の朝食担当は松村、超人気店のバターパンとチーズパンに |
| ペンネにベーコン、コーンスープの粉とポタージュの粉を入れて黒コショウ入れただけの |
| なんちゃってカルボナーラと藤本っちゃんの名前の忘れた直入れコーヒーで、まったりゆっくり |
| 朝の清々しさに沢のせせらぎをバックに、のんびり出発準備をする。 |
| 帰りたくないと口癖のようにつぶやき、ダラダラと進まない。 |
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| 10:00 幕営地 二俣を出発、一路進路を左にとり本谷を阿古滝を目指して進む |
| 川石は大きくなり、先があまり見通せないが、阿古滝までの遡行は |
| 想像とは違い素晴らしい景色が次々と出てくる。 |
| ただ岩が大きくなってるのもあり、巻きは必須でなかなか悪い、ただその後に広がる景色は |
| その緊張感もすぐに忘れさせてくれる。 |
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| だんだんと視界が広がり、苔た川石がゴロゴロと散々し、水路は大きく広がり |
| 目の前には大きな岩壁が姿を見せ始めた。 |
| ある程度近くに行かなければ、全貌を見せないその静かな滝は、水量こそ少ないが阿古滝50mである |
| ちょうど滝の落ち口に太陽が昇り始める時、滝壺の真下まで行くことができ |
| 瀑風と表現すればいいのか、霧風を強く浴びながら最後のフィナーレを迎えた。 |
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| 後は阿古滝道へ突き上げ下山のみ |
| 阿古滝道は最初明瞭な踏み後や |
| 古いリボンなどもありわかりやすいが |
| 途中、880m付近でかなり迷った |
| 道はかなり悪くなり、一般道という |
| 勝手な認識で、こんなに悪いはずはない |
| その思い込みが判断を狂わせた。 |
| どうにか、椿尾さんと藤本っちゃんの |
| 助けもあり、明瞭な道へ乗っかることが |
| できました。 |
| ブナ又出合を経由して、上多古入口へ |
| 16:00に到着し、この2日間の遡行を |
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| (文章/写真 松村) |
| 【感想】 |
| 今回、計画者、リーダーとしての遡行でしたが、最後の読図は散々なものでした。 |
| 協力し、助けてくれたメンバーに感謝です。男三人、密な時間を過ごせたこと、天候に恵まれたこと |
| 最後の下山以外は、最高の遡行となりました。巻きの悪さ、下山の一部不明瞭以外は |
| 特に難しい所はなく。沢泊りには最適なゆっくり時間を過ごせる沢であったと思う。 |
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