2005年6月30日 比良山安曇川 明王谷〜白滝谷
メンバー/大内L、辰巳



6時半JR吹田駅にて大内氏と合流して名神高速で坊村に向かう。前日の大雨が心配だったが、天気予報では持ち直すだろうとの事で決行された。ツバメが飛び交う公衆トイレ手前の筋を右手に入り比良山荘専用駐車場下の駐車スペースに到着。空は依然としてどんより雲に覆われていて、山肌にもガスがかかっている。足元を見ると前日の雨の影響か溝蓋から水しぶきが上がっていた。。
 明王谷入渓(8:25)。ナメ滝をいくつか越すと昔二の滝があったという5mほどの堰堤が出てくる。ヌメル岩を登りながら右側を巻く。ゴルジュと滝が続き、2mの小滝に挑戦するも日頃の運動不足がたたってもう一手のところで力尽きドボン。明王谷核心部の三の滝は水量激しく、右岸上方の大木は無残にも折れて釜に落ち込んでいるので、左側の階段状を大内氏ハーケンを打ちながら越えていく。上からザイルを垂らしてもらえたので心強かった。
 白滝谷出合い(11:20)。倒木をよけながらナメ滝が続く。雲間から太陽が見える時間も増えてきて、気分も新たに遡行を続けていると、だんだんと昨シーズンの感覚が戻ってきてワクワクしてきた。しかし、遡行図を見れども現在地の場所を見失ってしまう事が多く、7mの斜瀑など大きなポイントに来ると「ああ、ここか…。」という始末。遡行図はどこまで頼れるものかと悶々とするが、ハッとするような白滝の連瀑でいつの間にか考えることを忘れていた。2条5mの滝手前でお腹がすいてしまいお昼を取らせてもらう。疲れた体にオニギリは一番のご馳走だと改めて思う。
 いざ出発、この時にはカラダが冷えてしまい釜の左側を腰までつかり、肝心の直登の時には寒い想いをすることになってしまった。登りきりしばらく進むと、スベリ石なる自然スベリ台がある。クルミ谷を過ぎ、斜瀑15m直登を過ぎると廊下状の深緑色の川がある。とてもキレイ。水量が多い事とヌメル苔に苦戦を強いられながら夫婦滝に着いたときには14時を回っていた。大内氏が「二条右側(嫁の方)やったら登れんのちゃうかな〜」と偵察に行く事になり、右からトラバースして取付くが滝の水圧がきつく目立ったガバも支点も無さそうなので退却。ここで終了となった。帰りは白滝谷沿いに一般道を下り、牛コバを経て坊村に戻り帰路に着いた。

怪我は勲章と言うけれど、膝で登って擦った傷は運動不足と経験不足の表れでした。 トップで果敢に進んでくださった大内さん、ありがとうございました。
文章/辰己